記事一覧

そして、この時計で最もコントラストを際立たせているのは、5リンクの、ネジを使わない一体型ブレスレットだ。

A.ランゲ&ゾーネの製品開発ディレクターであるアントニー・デ・ハス(Anthony de Haas)氏は、ブレスレットを組み立てる前に、ひとつひとつのリンクを手作業で磨き上げると語ってくれた(このブレスレットのリンクが全部でいくつあるのかは神のみぞ知る、そしておそらくデ・ハス氏本人も知っていることだろう)。チタン製ブレスレットの装飾と製造に多くの時間を費やしたことが、デ・ハス氏とA.ランゲ&ゾーネが新作オデュッセウスを250本の限定発売にした理由のひとつであり、そのような制限が設けられたのはこれが初めてだ。

SIHH2022 ランゲ&ゾーネ ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン 740.056FE

フライバック・クロノグラフ、ムーンフェイズ表示付き永久カレンダー、ストップセコンド搭載トゥールビヨン、パワーリザーブ表示を同時に搭載するというA.ランゲ&ゾーネの異色のモデルが、ホワイトゴールドケースとピンクゴールドダイヤルで表情も新たに登場します。
モデル名 :ダトグラフ・パーペチュアル・トゥールビヨン
Ref. :740.056FE
ムーブメント :手巻き 自社製キャリバー L952.2
ケース素材 :18K WG
文字盤 :ピンクゴールド無垢
針 :ロディウム仕上げのゴールド製夜光時針および分針/ロディウム仕上げのゴールド製曜日針、月針およびうるう年針/ブルースチールの秒針、分積算針およびクロノグラフ針
ケース径 :41.5 mm
限定 :世界限定100本

2022年モデルとなるA.ランゲ&ゾーネのオデュッセウスにおける改良点のうち、群を抜いて大きく、かつ最もインパクトがあるのはこのチタン製ケースだが、特筆すべき変更点はこれだけではない。ランゲが“アイスブルー”と呼ぶ、クールなブルーの新しいダイヤルカラーが登場したのだ。水色とグレーの中間に位置するシアン色の魅力的な色合いで、光が当たると非常に多彩な表情を見せる。さらに、この新しい色は遠距離での視認性にも影響せず、これは私が思うにオデュッセウスの最も過小評価されている特性のひとつである。しかし、いい色だが少し“無難”な感じがする。もしかしたら意図的に無難にして、不快感を与えないようにしているのかもしれない。ダイヤルのトーンを変えたところで、オデュッセウスに対する既成概念が覆されることはないと思うが、ケースの仕上げは変わるだろう。

ダイヤル外側のアワートラックも更新され、それぞれのアワーマーカーに向かって内側に傾斜する擬似同心円状のギヨシェ模様が特徴である。この効果については、この時計に対する最初の記事で触れたが、プレス画像では、それほど重大で顕著な変化だとは感じられなかった。しかし実際に時計を見ると、この滑らかに流れるような模様は一目瞭然で、目に優しく、SS製のオデュッセウスのアワーマーカーにあるシームレスな同心円模様とは異なって見える。

【関連記事】:ninki888スーパーコピー 優良サイト 口コミ